整形外科医が腰痛治療で効果的な方法を解説

この記事は4分で読めます

Sponsored link

整形外科で相談可能な”腰痛“の効果的な治療について、この記事をご覧頂き有難うございます。

腰痛は本邦の国民病と言われるほど、今や高齢者だけでなく若い人にもは多くみられます。

厚生労働省研究班の調査によると、日本人のおよそ4人に1人が腰痛で悩まされていると推定されています。

また、ほとんどの人が一生に1度や2度は、ギックリ腰腰痛を経験すると言われています。

腰痛の8割強は2週間以内に痛みが治まりますが、一方残りの2割弱は慢性化しているのが現状です。

慢性化した腰痛を抱える患者さんの中でも、整体院、鍼灸院、診療所や大学病院と病院めぐり(いわゆるドクターショッピング)を繰り返している方を見かけます。

そんなお気の毒な患者さんのお役に立てたらと思い、この記事では”腰痛“に関する情報として、

・”腰痛“の特徴について

・”腰痛“は、どのようにして起こるのか?

整形外科医が勧める”腰痛“の効果的な治療法について

以上の内容について紹介していますので、もし今あなたが慢性化した”腰痛“による悩みを抱えている、または周囲の人から”腰痛“の相談をあなた自身が受けた場合、効果的な”腰痛“の治療を提供してくれる医療機関選びにご活用下さい。

スポンサーリンク

“腰痛”の特徴について

整形外科医が"腰痛"の治療で効果的な方法を解説

スポンサーリンク

まず腰痛筋肉由来内蔵由来の2つに大きく分ける事ができます。

筋肉由来の腰痛であれば、起き上がり時や立ち上がる時といった動作時に、概ね症状を強く認めます。一方、内臓由来のものでは、こうした動作ととは関係なく腰痛を訴えられる方が多いです。

内臓由来の腰痛ですと、例えば膵臓や腎臓に炎症がある病気、腹部大動脈瘤や腎臓・尿管結石といった内科的な病気や子宮筋腫などの婦人科的な病気も少なくありません。

また、徐々に腰痛が強くなったり腰下から足全体へかけて痺れや痛みがある場合には、ガンや炎症が影響している可能性があります。そのため、腰痛が次第に悪化する、あるいは3ヶ月以上痛みが続くなど、長期に渡って痛みが酷くなる腰痛を認める場合は、整形外科を受診してこうした疾患が隠れていないか精査してもらう必要があります。

また、腰下から足へかけて力が入りづらくなったり、感覚が鈍くなった場合、そして尿や便が出しづらくなっている場合は、”馬尾症候群“に陥っている可能性が高いため緊急治療が必要になります。

この”馬尾症候群“とは、腰に来ている馬の尻尾のように束になった末梢神経であります”馬尾神経”が、その周辺に存在する組織によって圧迫されることで起こる症状で、大変重篤な状態なのです。馬尾神経を圧迫する原因となるのは、腰椎の骨折腫瘍膨張した椎間板などがあります。

 

“腰痛”は、どのようにして起こるのか?

私は今まで数多くの腰痛患者さんの診療に携わってきましたが、その経験で得られた結論として腰痛を引き起こす原因の大部分は筋肉だということです。

筋肉以外では、”ガン”、”内臓の病気”、”リウマチなどの膠原病に伴う炎症”や”骨折”が腰痛の原因として挙げられますが、これらは腰痛全体の1割くらいです。

また、腰下から足へかけて痺れ感を伴う腰痛をお持ちの患者さんの中には、”腰椎椎間板ヘルニア”や”坐骨神経痛”と診断され、「神経が圧迫されて生じる神経痛」と整形外科医より説明された方もいらっしゃるのではないでしょうか?

このような痺れの症状も、神経が周囲の組織より圧迫されて生じるわけではなく、筋肉が原因なのです。

実は、私も整形外科の診療を始めた当初は、この事実を恥ずかしながら知りませんでした。

では、筋肉がどのようにして腰痛に影響を及ぼしているのでしょうか?

長時間同じ姿勢を強いられたり、あるいは過度に筋肉に繰り返し負担をかけると、その部位の筋肉が痙攣し弾力性がなくなります。

弾力性が失われた筋肉は、硬くなり”しこり”となります。いわゆる”凝り”といわれるものです。

この筋肉の”しこり”は”筋硬結“といい、この部位が占める範囲が広がると、その周辺にある血管が圧迫され血液の巡りが悪くなります。

血流が悪くなると、筋肉へ供給される酸素が足りなくなり酸欠状態になります。

酸欠状態になると、筋肉への酸素を確保しようと血流を促す物質である”ブラジキニン”が血管外へ放出されます。

この”ブラジキニン”が、知覚神経を興奮させ脳へ”痛み”や”痺れ”として伝わるのです。

これが、腰痛が起こるメカニズムになります。

 

整形外科医が勧める”腰痛”の効果的な治療法について

このように、筋硬結“は痛みの弾き金をなっているため、”トリガーポイント“とも呼ばれ、この”トリガーポイント“が痛みをもたらす病気を”筋筋膜性疼痛症候群(MPS)“と言います。

この”トリガーポイント“の特徴として、”関連痛“という現象があります。

これは、”トリガーポイント“が痛みを感じている場所とは離れた所に存在しているという現象です。

そして、この現象には筋膜が関与しており、神経に沿って現れる訳ではないので、神経痛とは言わないのです。

この現象について私も経験した例として、ある患者さんが太ももの外側に痺れ感を伴う痛みを抱え”椎間板ヘルニア”と診断されていましたが、実はお尻の筋肉にある”筋硬結“が原因だったということがありました。

筋硬結“による腰痛に対して、最も効果的な治療が”トリガーポイント注射“なのです。

トリガーポイント注射“は、前述した”関連痛“を含め痛みを引き起こす筋硬結部へ直接局所麻酔薬を注入する方法です。この注射を行うことで、筋肉の痙攣が治まり血流が良くなる事で、痛みが軽減されるのです。

実際に、この注射を受けた患者さんから「痛みを感じていた場所がポカポカしてきて、痛みも軽くなりました。」「今まで歩き方を忘れるくらい腰下から足への痛みと痺れに悩まれたのが、ウソのように軽くなり足の力も入りやすくなりました。」という喜びの声を頂く事が多いです。しかも注射を受けた直後から、このような声を患者さんから頂くので、この治療を始めた当初は、その即効性に私自身驚いてしまうことが多々ありました。

この注射の他に、ホットパック、マイクロ波や超音波を用いた”温熱療法“やリハビリ等の治療を筋肉に対して行い、筋肉の血流を促すとともに緊張を取り除いていきます。

このような治療は、腰痛を認めて間もない急性痛の時には、とても有効なのですが、慢性痛に移行した、あるいは慢性痛が残っているケースでは不十分なのです。慢性痛の場合には、痛みを感知する脳、脊髄や交感神経へアプローチする必要があり、下記のような治療も合わせて行います。
脳における痛みの感受性をコントロール
 抗うつ薬抗てんかん薬抗不安薬が有効とされています。

交感神経の働きを抑える
 局所麻酔薬の注射や遠赤外線の照射による星状神経節ブロックを行うことで、交感神経の興奮が抑えられます。その結果、筋肉の緊張が少なくなり、自律神経の働きも整えてくれます。

以上が、”腰痛“に効果的な治療法になります。

腰痛“による痛みでお悩みの方は、上記に挙げた治療法を是非参考にしてみて下さい。

この他にも整形外科治療で相談が多い治療法を下記にご紹介していますので、興味のある方は、お役立て下さい。

整形外科医が肩こり治療で効果的な方法を解説

整形外科医が”むち打ち症”の治療で効果的な方法を解説

この記事を最後までご覧頂きありがとうございました。

スポンサーリンク

Sponsored link

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る
  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。